Paradise and Lunch

(What's So Funny 'Bout) Peace,Love and Understanding
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東京ローカル・ホンク @ B.Y.G
拙ブログ「本日のLIVE」も早いもので、今回が100回目(!)。
いやはや、4年間に随分と通ったもんだ。そんなライヴ通いの中で最近は特定のアーティストに集中する傾向があるが、ホンクもそんなバンドのひとつ。今年の3月に奇跡の「B.Y.G」ギグを敢行した彼らだが、早くも2回目の登場となった。
基本的なライヴ内容は前回と変わらないが、PAの調子も良く、個々の演奏がくっきりと浮かびあがるような印象だった反面、バンド・アンサンブルに若干纏まりがないようにも感じられた。勿論、些細な部分のところだけどね。
さて、今回の聴きどころとしては、やはり新曲「昼休み」だろうか。キャッチーなコードで始まる叙情的な楽曲はゲンジ氏の地元、戸越銀座の市井の風景を歌った作品。まさに「東京ローカルならでは(健太氏)」といった内容で面目躍如といったところ。今後、人気曲になることは間違いのない秀作だ。
アンコールでは客席上段に登場して、アンプラグドで「サンダル鳴らしの名人」を披露したが、コーラス・ワークの素晴らしさは流石の感あり。観客の満面の笑みが印象的だった。そしてエンディングはステージに戻り「おいのりのうた」を観客のコーラス付きで。それにしてもホント「うずまき」時代の楽曲も色褪せないなぁ。

(1st Set)
 ハイウェイソング
 ヒコーキのうた
 笑顔
 虫電車
 おバカさん
 拡声器
 カミナリ

(2nd Set)
 いつもいっしょ
 海辺の家の一週間
 お手紙
 四月病
 昼休み(新曲)
 弱気なアマノさん
 社会のワレメちゃん
 生きものについて

(Encore)
 サンダル鳴らしの名人
 おいのりのうた
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Peace Music Festa! from 辺野古 '08 @ 上野公園水上音楽堂
天気予報どおりの雨天。どう考えても野外コンサート日和ではない。
しかし、ボク自身、音楽を通じて沖縄には深いシンパシーを感じているわけで、このフェスの趣旨を考えれば、万難を排して参加しなければ、自身のアイデンティティの否定にも繋がる。(いや、マジで!)
ということで、ある程度覚悟をして臨んだわけだが、会場に着いたら意外にもしっかりと屋根がある「半野外」の会場で一安心。長丁場にも関わらず運営もスムーズだったし、すっかりと楽しませてもらった。それではフェスの備忘録を。



  • KACHIMBA4
    オキナワン・サルサを奏でるバンドのアクースティック・ヴァージョンらしい。成る程、こういう展開もあったのかというサウンドでウォーミングアップ。オリジナルの大編成でも是非体験したい。

  • KZ[G.A.C]
    しっかりとしたメッセージのあるヒップホップならオヤジも勿論OKだ。

  • 照屋政雄
    一瞬で観客を掴むキャラは流石。丁寧に沖縄の心を語るあたりは年配ならではの貴重な証言も。

  • Shaolong To The Sky
    琴線を擽るなかなかのメロディ・メイカーとみた。バンド・アンサンブルも揺るぎがなく、ドクトル梅津との共演で深みも増す。

  • 寿[kotobuki]
    メッセージを明るく伝えるパフォーマンスは一日の長あり。それこそ寿町以来の体験だが、やはり、この手のライヴに欠かせない存在だ。



  • DUTY FREE SHOPP.×カクマクシャカ
    一生懸命メッセージを伝えようとする、若く熱心な姿勢は思わず応援したくなる。

  • Donal Lunny with 梅津和時、近藤ヒロミ
    落ち着いたライティングの中で「アイリッシュ meets カリンバ」の唯一無二のサウンドを聴かせる。本来であれば、無茶なミクスチャーだが、心に染み込むようなミニマルな響きに心が洗われる。



  • 新風エイサー
    これだけ大人数のエイサーは流石に迫力が違うね。

  • 渋さ知らズオーケストラ
    噂では聞いていたが、初めて体験。ステージ一杯に繰り広げられるこの混沌は一体・・・。度肝を抜かれるとはこのことか。視覚的な刺激が多かったこともあり、どんなサウンドだったのか思い出せなくなってきた。



  • ソウル・フラワー・ユニオン
    今回はヒデ坊、内海、大熊と最強メンバーで登場。一発目からマイ・フェヴァリット「荒れ地にて」だ。中川の搾り出すようなヴォーカルが心を揺さぶる。「うたは自由をめざす!」「平和に生きる権利」など今回のテーマに沿ったようなセレクトが渋い。やはり、最高のロックンロール・バンドだ。



PEACE MUSIC FESTA は単なる音楽フェスではなく、辺野古で起きていることを知ってもらおうという趣旨で開催されているわけだが、観客席の後ろには各種ブースが開設されていて結構人を集めていたところをみると上手く機能していたようだ。ステージ交代の合間のMCも概ね好感を持って受け入れられていたし、首都圏でオキナワの現状を少しでも知ってもらうという目的は達成したのではないだろうか。天気は悪かったけれど、全体的に気持ちの良いイヴェントだったと思うね。
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小坂 忠 @ 横浜 サムズアップ
去年の10月以来8ヶ月という思いもよらない短いインターヴァルで観ることができた小坂忠のライヴ。ここサムズアップがかなり気に入ったのだろう。今回も年齢層の高い熱心なファンが大勢参じて前売チケットはソールドアウトと大盛況だった。
忠さんは真っ赤なカントリー・シャツに黒のズボンにピカピカに磨かれた黒のトニーラマ(だと思う)というお洒落な装いで登場。まずは「People Get Ready」で喉慣らし。相変わらずイイ声だ。セットリストは、やはり「ほうろう」からの曲が中心だが、序盤の「ボンボヤージ波止場」ではイントロで2度も歌い出しをフェイルするなどご愛嬌も。確かに難しい曲だけど、歌い込んでいるはずなのにね。バッキングは、ポスター記載の通りなかなか豪華なメンバーだ。流石に熟練した演奏は安心して聴いていられる。中でも中野督夫の繊細なフレージングとパワーのあるギターが印象的だった。

鈴木茂以外にゲストが出演すると聞いていたので期待していたら、中盤客席からEPOが登場。ちょっとそこまでお買い物的なナチュラルな装いが実に好印象。何でもチケットを買って乗り込んで来たとか。当然「Downtown」を披露し場内は大いに盛り上がる。
更に忠さんから「ジャニス」と呼ばれて出てきたのは金子マリ。続いて森園勝敏が登場したのは意外だったが、何でも最近、金子マリと活動を共にしているとか。金子マリはイメージそのまんまだけど森園はちょっと分からなかったな。演奏された曲は「You've Got A Friend」。ここでも冒頭、忠さんがキーを間違えていた。忠さん大丈夫かな。金子マリがコーラス部分を上手にエスコートして修正していたのには流石だなあと妙に感心してしまった。

そしていよいよ鈴木茂の登場。何と独立したコーナーになっていて「砂の女」など代表曲を数曲披露とした。「カッコイイ」の掛け声があったからでもないだろうが、かなり調子が良かったようでボソボソとMCも。モニターのイアホンをしていたのでヴォーカルも比較的安定していた印象だ。勿論ギター技は言わずもがな。そして忠さんが戻り、「氷雨月のスケッチ」の共演となった。更には「ほうろう」。聴き慣れたはずなのにヘヴィーなリディム・セクションとハードな2本のギターがファンキーに炸裂したのには感動してしまった。個人的には今回一番のハイライトだった気がする。勿論、じっくりと歌いこまれた「機関車」も泣けてきたけどね。

いずれにしても2時間半のライヴは実に充実していて豪華だった。忠さんが言うようにホント安かったんじゃないかな。週末にこんな素晴らしいライヴが観れるなんて幸せだわ。
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Geoff Muldaur @ 横浜 サムズアップ


麻田氏曰く、今回で7回目の来日になるというジェフ・マルダー。結構来日しているんだね。ボクはというと、1979年にエイモスと来日して以来という約30年振りの再会ライヴとなった。ちょっとご無沙汰しすぎたかな。
今回はソロ・ライヴなので事前にここでもエントリした例のドイツのライヴ盤をじっくりと聴き込んでいたのだが、セット・リストも含めほぼ同様の内容だった。同盤でも聴かれた匠技のギターを目の当たりにし、ホントに目が釘付けになってしまった。マーティンのマルダー・モデルがあるくらいなのでギタリストとしての技は当然なのだが改めて聴き惚れてしまったのだ。勿論、滋味深いヴォーカルも健全で、低域から裏声を駆使した高域まで自在に行き交う様は見事。スリーピー・ジョン・エスティスやブラインド・レモン・ジェファースンなどカントリー・ブルーズを軸に彼ならではの解釈で展開されるアメリカン・グッド・ミュージックを聴いていると音楽の素晴らしさに心から感動を覚えてしまう。中盤、オープニング・アクトに登場したムーニーが登場しジャグも披露してくれたが、ジャグ・バンドの面白さも今更ながら再確認。
そうそう、ムーニーのスプーンは素晴らしかったね。そして、お約束のボビー・チャールズ作品は"Tennessee"と"Small"を続けて歌ってくれたのだが、そのヴォーカルの上手さは絶品だった。
時間的には1時間半ほどのライヴだったが、彼の暖かい人柄と奏でられる芳醇なルーツ・ミュージックに触れたホント素晴らしいライヴだった。終演後、会場のみで販売されるという「お宝音源CD」を購入し、しっかりとサインを頂戴し握手もしてもらったのだ。うん、満足満足。
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ROVO presents MDT FESTIVAL 2008 @ 日比谷野外音楽堂
恒例になったゴールデン・ウィークの野外パーティ。今年の連休は天気がいまいちで、この日も雨がポツリポツリと降ったが幸い大雨には至らず、かえって暑すぎずに良かったかもしれない。かつてこのシーズンの野音はブルーズ・フェスの季節だったと思うが、ここ最近は本パーティが隆盛を誇っている。いずれにしても熱心な音楽ファンが詰めかけ、その年の野外ライヴの幕開けとしては申し分ないイヴェントだ。それでは簡単な備忘録を。

  • OKI DUB AINU BAND
    つい先日、サムズアップで初めて観て、その独自のサウンドに度肝を抜かれた彼らだが、野外でもなかなかイイ感じのダブを聴かせてくれた。先日はアイヌ衣装で登場していたが、今回はヴィジュアル的に特にアイヌを強調する部分は少なく、むしろ地味な印象。というよりも往年のロック・バンド風な出で立ちは少し意外でもあった。ところで、前回も気になったのだが、冒頭からスタンドアップを求めるOKIのMCスタイルに若干工夫の余地がある気が・・・。唯一無二のサウンドは自然と盛り上がるんだからね・・・。

  • toe
    初見のオーガニックなグルーヴが気持ち良いジャム系バンド。冒頭ギターの二人は座ってアコギを弾くが、迫力のある奏法に引き込まれる。中盤以降はエレキに持ち替えたが、緩いグルーヴと熱演スタイルのアンバランスが面白い。ドラムの位置をはじめ円陣のようなセッティング位置はSpecial Othersなど最近の傾向か。若くて勢いのあるなかなか気持ちの良いバンドだ。今後要チェック。

  • ROVO
    彼らのライヴは何回観たことだろう。その度毎に見事なアンサンブルに圧倒される。いつもながらのROVOサウンドでありながら飽くことのないライヴの素晴らしさ。今回は新作を数曲間に挟み高いテンションのパフォーマンスを見せ付けてくれた。配られたフライヤーを見てもメンバー各人の課外活動も盛んで充実している事がうかがえる。勝井自身も今までで最高の野音だと発言。終演後には山本が感極まって奇声を発していたところは意外だったが、それだけ充実した演奏だったのだろう。欲を言えば更なる音圧が欲しかったことと、ライティングに昨年くらいの圧倒的な光量が欲しかったことか。いや、昨年と同じだって?ボクらが慣れっこになってしまったのかな。いずれにしても新緑の候、最高のライヴを満喫して、帰路途中意気揚々焼き鳥屋に直行したのである。やはり新作ライヴにも駆けつけなくてはいけないな。
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OKI DUB AINU BAND @ 横浜 サムズアップ


まず、このフライヤーのセンスが強烈だ。何しろタイトルが「CHANT DOWN BABYLON TOUR」である。完全にレゲエを意識している。何か新しい音楽を聴かせてくれるのではないかと大いに期待を抱かせてくれるに十分だ。OKIは以前から気にはなっていたのだが、実は今回初めての体験である。アイヌとダブ。本来であれば出会うことのない異質なもの同士、如何に融合されているのか。



ステージ上にはアイヌの伝統的な文様の布が掲げられ、伝統楽器トンコリが数台並べてある。この楽器を間近で見るのは初めてだが、とても美しい形をしている。
ライヴは冒頭OKIのムックリから始まった。「ビヨヨヨン」という響きが素朴で気持ち良い。その後、トンコリに持ち替えて本編が始まったが、ベースとドラムスの強烈なリディム・セクションが加った時はかなり興奮した。新しい音楽に出会った時に感じる興奮というか、発見の喜びというか久し振りに身震いがしたのだ。

彼らの創り出す音楽はオリジナリティという観点からは他に類型を見ない音楽だ。リディムとしてはレゲエではなく、もっとプリミティヴなアフロ的なグルーヴを感じるし、そこに繊細なトンコリが加わることで独特の味わいを醸しだす。全体的には重低音のリディム・セクションが真ん中で確りと支えており、時々加味されるダブが痛快だ。たしかに海外での高い評価も頷けるサウンドである。

会場は結構入りも良く、オーガニックなファン層に加え、レゲエ方面から流れてきた層も加わり、幅広い層に支持されているとみた。アイヌ文化の伝承が途切れていく中、このような形でも現代に甦らせていける存在はホント貴重な存在だと思う。

ちなみにOKIは茅高出身だとか。親近感が沸きます。その後、東京芸大に進んでいるだね。次回の野音が楽しみになってきた。
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細野晴臣&ワールドシャイネス


昨年末のサムズアップを見逃してしまったので、本ライヴの告知を見たときは絶対にチケットをゲットしようと気合を入れてネットで入手。アラン・トゥーサンに続いて2度目のビルボード東京だ。勿論、リーズナブルなカジュアル席である。

それにしても、今回のライヴ、予想外の展開で始まった。開演時間丁度に、いきなり「オバサン」の格好をした「オジサン」が登場。何でも「名古屋のオバサン」キャラを得意とする清水宏という人気のコメディアンらしい。ビルボードの雰囲気に合致していたのかどうかは微妙だが、強烈なキャラで瞬時に観客を掴んでいた。細野さんのお気に入りの芸人さんだとか。

15分ほどの彼の「前座」のあと、細野さんはテンガロンを被り、美脚の越美晴と踊りながら登場。ワールドシャイネスのイメージそのままのコスチュームだ。思えば、ハイドパークでの復活からライヴづいている細野さんだが、回顧モードではなく、毎回、新しいポケットを展開していくところは流石な感がある。脱力MCも絶好調で、自分はニューヨークで生まれたとか、ミシガン大学に通っていたとか、今回はかなりの「ホラ吹き」キャラで笑いをとっていた。勿論、肝心の演奏は達者なバッキングに支えられ、前半はカントリー・クラシックスや「チャタヌーガ」「香港」といった細野さんの名カヴァー。更には、最近レス・ポールと共演したと言うDr.Kが「Caravan」を披露。調子がでてきた後半は「Pistol」「Morgan」「Pon Pon」「Body」「Sports」と、最新作を中心に安定感のある演奏を聴かせてくれた。そしてアンコールは「はらいそ」。バックの暗幕が開き、大都会の夜景をバックにするという何ともゴージャスな雰囲気だ。このアンコールを含めて全13曲、正味70分程度短いギグだったが、贅沢な空間の中で素晴らしい音楽を堪能させてもらった。
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Mozaik @ 横浜サムズアップ


実はドーナル・ラニィは魂花絡みで知ったという程度でモザイク自体も不肖ながら聴いていなかった。調べてみるとこのバンド、比較的新しいバンドだが、単なるトラッドではなく名前の通り、かなり多様な音楽を聴かせてくれるという。個人的にはチーフタンズは結構小まめに蒐集したりしてアイリッシュものは大いに食指が伸びることもあり、折角のチャンスを逃がすまじと、お気に入りのサムズアップに行ってきた。本格的なトラッドを生で体験するのは初めてである。

メンバー5人の出身国はアイルランド、合衆国、ハンガリー、オランダと実にインターナショナルだが、基本に流れているのはアイリッシュ・ミュージック。とは言え、純粋なアイリッシュ・トラッドというわけではなく、各人の出自からアパラチアンのマウンテン・ミュージックからバルカンのルーツ音楽まで深い歴史が醸成した実に美しい音楽を奏でるのだ。勿論、プレイヤーとして全員が超絶技を持ち、多彩な楽器を駆使し、中には見たこともないような楽器を操り独特の音色で魅了する。

例えば、以前観た事がある、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスがある意味純粋に伝統音楽に根差していることで、所謂ポップ音楽リスナーには若干敷居が高い印象があるのに対し、モザイクの場合はポップな要素が随所に散りばめてある事でより多くのリスナーにアピールできると思うのだが如何だろう。まあ、とにかく何の予備知識がなくても十二分に楽しめることは素晴らしい。例えば、東欧のダンス音楽特有の細かなリディムが刻まれる時、身体が自然と動き出さない人はいないはずだ。日常的に聴く音楽ではないかもしれないが、こんな素晴らしい音楽を間近で体験できたことはホント良かった。

追)勿論、バラカン氏も来場してました。
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東京ローカル・ホンク @ B.Y.G


ホントに久し振りに渋谷道玄坂・百軒店を上った。界隈は今や風俗案内所がひしめき、かつてブラック・ホークがあった頃の「文化」の香りは全くなくなっていたが、ツタの絡まるB.Y.Gの店構えだけが辛うじて往時の雰囲気を残していた。

ドアを開けると薄暗い店内の照明や内装が当時の「ロック喫茶」そのままに温存されている感じ。貼ってあるポスターも今や博物館的価値があるモノで、ニール・ヤング「Harvest」のポスターがヤニ色に色褪せていた。当時、ブラック・ホークほど通わなかったB.Y.Gだが、今や往時の空気感が残る貴重な文化的遺産とでも言えそうだ。そんな伝説的な場所でのホンクのライヴ。彼ら自身も、音楽的出自を考えれば、一度は体験したかった場所だろう。



イントロはここ最近のテーマともなってきている「東崎」だが、中盤に童謡「砂山」を挿入するという新展開も。久保田麻琴絡みのデティ・クルニア盤からのヒントだと思うがこれはなかなか正解だ。そして本編は「ハイウェイソング」から始まった。軽快なギター・イントロが実に気持ちいい。歴史が染み込んだ地下のライヴ・スペースに新しいサウンドが響きわたり、何だか歴史の現場に参加している錯覚を覚えてしまった。
セットリストは控えなかったが、新旧満遍なくセレクトされていた。今、CDジャケを見ながら思い出しているが、「生きもの」から6曲、1stから7曲、「うずまき」から1曲(カミナリを入れれば2曲)プラス「拡声器」だったかな、多分。「いつもいっしょ」の中盤で「La La Means I Love You 」が歌い込まれたことは、ニヤリとさせたし、珍しいセレクトとしては「ききたいこと」「おいのりのうた」を初めてライヴで聴けたことは嬉しかった。あと、以前ジェシ・デイヴィスの「Make A Joyful Noise」のカヴァーを演ってくれたことがあったが、そんな渋いカヴァー曲が1曲あると面白いかも。

全体的には、ゲンジ君の早口MCを挟んで、抜群のバンド・アンサンブルと絶妙なコーラス・ワークはいつも通りで、途中休憩を挟んで2時間のギグはあっという間だった。流石に最近ライヴ活動が旺盛なだけあって、ジャム要素も良い具合に出てきて演奏にスリリングさも併さってきたのは頼もしい限り。音響的には狭小な地下室ということもあり、低音にモコモコ感があり、団子状態のサウンドだったが、それはそれで一体感があっていつもの鮮明なアンサンブルと若干違っていたことが興味深かった。
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Burt Bacharach @ 東京国際フォーラム


バート・バカラックのライヴである。いや、「ライヴ」というより「コンサート」と言った方が適切か。自分でも守備範囲外である事は十分承知しているのだが、先日「At This Time」のエントリーでも書いた通り、コステロとのコラボなど最近の再評価での中で自発的に彼の音楽に接してきたこともあり、やはりこれは己の長いリスナー人生の中でどうしても生で聴いておかなければいけないという気持ちになったのだ。

とは言え、決して安くはないチケットに若干の迷いがあったのは事実で、結局前売券の購入には至らず当日券を買い求めた。前日までTVでコンサート告知を行っていたりしていたので入りが心配だったのだが、結局蓋を開けてみれば、ほぼ満席だったのでボクらのように急遽駆けつけたファンも結構いらしたのかもしれない。

バカラックはピアノを弾きながら指揮を取るわけだが、フル・オーケストラ付のバンドに3人のヴォーカリストが次々と歌い継いでいくコンサートは日頃のライヴとは様相が大分違っていた。一瞬指揮がバカラックじゃなかったらどうなるんだろう?などと妙な事を考えたり。まあ、良く考えると作曲家がメイン・アクトになるライヴというものは初見だったからね。

コンサートは基本的にはメドレー演奏が中心の構成だった。やはり数多のヒット曲を1曲でも多く披露しようという心配りだったのだろう。往年のファンと思しきご年配の方々も多く来場されており、これら多くの楽曲群が昔の「思い出」の中に存在しているであろうことを考えるとこれは正しい構成だったと思う。

いずれにしても2時間たっぷりの計算され尽くしたショーはどこをとっても紛うことのない甘美なバカラックの世界。おそらく最初で最後になるであろう、このリジェンダリー・アーティストのコンサート体験はボクのリスナー人生の財産になったと言っても決して大袈裟ではないだろう。
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