Paradise and Lunch

(What's So Funny 'Bout) Peace,Love and Understanding
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忌野清志郎&NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS plus 仲井戸“CHABO”麗市 @ 日本武道館


場内は異様な熱気に包まれていた。普段は暗幕が張られている北スタンドもすべて開放され、2階最後部の通路も立ち見客で埋まり超満員の入り。ステージ・セットはシンプルな構成で通常はサイドに高く詰まれるPAがステージ下に設置されているため全体的に開放感があり、大きな風船が左右に4個置かれこれから始まるショーを予感させる。

開演時間を15分程過ぎて客電が落ちた。物凄い歓声の中、前面のスクリーンに清志郎の闘病生活のポートレートが次々に投影される。治療の副作用で抜け落ちた頭髪の写真が映されたとき、清志郎の過酷な闘病を思い胸が熱くなる。そして徐々に回復していく様子が続けて映し出されるのを見るにつけ、この闘病記録を撮ることで彼はこの復活ライヴを信じてきたのだと確信する。そしてスクリーンに「完全復活」の文字が。その瞬間「Jump」のイントロのギター・リフが鳴り響き、分厚いホーンが絡んだ後、清志郎の第一声が聴こえたとき、ボクはもう感涙でステージが良く見えなくなってしまっていた。

先日NHK「Songs」で回復の様子を観ていたものの、流石に目の前で元気な歌を聴かせてもらうと色々な感情が沸いてきて何度も目が潤む瞬間があった。前半は主に「夢助」からセレクトされ、「誇り高く生きよう」は新たな清志郎のテーマにもなった感があるし、意外なセレクトだった「Daydream Believer」も今の彼の心境を映しているようで新たな感動があった。

早々にチャボも登場し、「いい事ばかりはありゃしない」でルーズなコーラスを披露し完全にRCモードに突入。前半は比較的渋めの選曲だったが「多摩蘭坂」ではピンスポットにくっきりと浮かび上がった清志郎にまたしてもウルウルと。自らRCを歌い込んだ「激しい雨」をきっかけに更にロックンロール度を増していく。

心配された喉の調子も全く問題ないようだ。むしろ以前よりもパワーアップしたかのようなような調子よさだ。恐らくここまで回復するのは並大抵の苦労ではなかったろう。「ドカドカ」や「キモちE」も披露しアンコールの「雨上がり」が終わったのは既に9時過ぎ。途中休憩もなく病み上がりでこんなにも力を出し切ってしまって大丈夫だろうかと心配してしまうほどのパフォーマンスだった。終始スタンディングだったが疲れは全くない。闘病から帰還した彼からものすごい元気をもらってしまったのだ。

クロージングでは息子さんと娘さんも登場してお父さんに花束を渡すシーンもあった。ボクらファンは勿論のこと、ご家族はどんなにこの日を夢見たことだろう。ホントに良かった。おめでとうキヨシロー。


ヨーコさんからも花が届いていた。
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木村充揮&近藤房之助 @ 北堀江 hills パン工場


新春恒例の関西ライヴ状況を探るシリーズ。今年は木村と近藤のブルーズを関西で体験するという絶好の機会に恵まれた。場所は大阪・四ツ橋にある「北堀江 hills パン工場」である。ここは名前通り、1階がお店でカフェも併設してある、なかなかお洒落なパン屋さんで、ボクの頭の中にある関西ブルーズのイメージとは少し雰囲気が違うのだが、まあイイか。これがなかなかの評判のお店のようで、ボクも好物のカレーパンを食してみたがすこぶる美味しかった。ライヴ会場はこのビルの地下2階にあって、ウナギの寝床のような細長くかなり狭い場所だ。この施設自体はビーング系の会社が運営しているので、ライヴのスケジュールを見るとボクらの日頃の守備範囲とは若干異なるアーティストが多いようだ。



さて、今回のライヴのお題は「DVDだヨ!全員集合〜アナタも参加しませんか」(!)。このトホホなタイトルのセンスをどう取るかはチト微妙なところだが、要は彼らの評判の作品「男唄〜昭和讃歩〜」のDVD版を収録するためのライヴとのこと。開演に先立って、スタッフから「DVDの収録がありますので盛り上がってください!」とのお言葉に当然ながら観客は大いに盛り上がる。

アルバム収録曲の「酒と泪と男と女」「プカプカ」「男のブルース」など昭和の歌謡曲を彼らのブルーズ魂で見事に歌い上げ思わず引き込まれる。一方で合間の「Route 66」「Imagine」「Georgia On My Mind」などは流石に長年歌い込んできただけあり深みが違った。また「これが男の生きる道」(クレイジーキャッツ!)では木村のパンクなギターが強烈な印象を残したり、全体を通して近藤のアコギがヘヴィー・ゲージから鳴り響く、力強いフレージングもまた強烈だった。
曲間では当然ながら木村のキャラが前面に出ていて、観客とのやり取りが笑いを誘う。「木村さん、カッコええわ!」「当たり前や!」 典型的な関西のおばちゃんとのやり取りは自然で良かったなぁ。

最後は、木村の「ゲゲゲ」、近藤の「ポンポコリン」も飛び出した。ヴァラエティが富み過ぎている感が無きにしも非ずだったが、ブルーズの世界を生き抜いてきた二人の強烈な個性があるので、悪乗りという印象は全くなく、実に気持ちの良いエンターテイメントであった。

追) 会場では勿論アルコールが用意されていたが、会場が狭くて身動きがとれず、おかわりができなかったのが残念と言えば残念。もう少し「メートル」を上げて楽しみたかった。観客全体も、もっと盛り上がったと思うのだが…。
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東京ローカル・ホンク @ 川崎 ラ チッタデラ


昨年9月にアルバムをリリースしてからのホンクのライヴ活動は実に活発だ。
その勢いは年が明けても変わらず、正月早々のライヴである。しかも、フリー・ライヴ。ファンとしては参じないわけにはいくまいということで川崎に足を運んだ。
このエリアは所謂「汚い」川崎のイメージを払拭しようと再開発したのだろうが、どこかのテーマ・パークのようなペラペラな佇まいは周囲の街並みから浮きすぎていてどうも落ち着かない。とは言え、この広場では毎週末ライヴが行われているようで、「広場」ということもあって実に川崎らしい様々な方々が集まっていた。



演奏は14:00からと15:30からの2セット。タワーレコードの販売コーナーも設置され、基本的には「生きものについて」のプロモーション・ライヴという感じだ。お天気は良かったけれど、ステージが丁度日陰になっていることもあり、かなり寒かったが、ホンクはいつも通りの快調なアンサンブルを聴かせてくれた。



セットリストは以下の通りだが、1セットが30〜40分程度なので合計1時間以上のライヴとなった。しかも2nd.Set はアンコール付。選曲に迷ったようだが、井上君が折角スライドを用意してきたのでということで、エクステンド仕様の「カミナリ」を。一緒に行ったパートナーが「デッドみたい」と言うように結構インプロも長かったので広場の普通の皆さんはどう感じたかしらん?「四月病」の方が受けが良かったのではと余計な心配もしてしまった。いや、勿論ファン的には良いセレクトでしたが。
ホンクの皆さん、正月早々素敵なお年玉をどうもありがとう。

【1st Set】
ハイウェイソング / 犬 / お手紙 / いつもいっしょ / 生きものについて
【2nd Set】
ハイウェイソング / 笑顔 / お手紙 / 社会のワレメちゃん / 生きものについて / カミナリ
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ムーンライダーズ @ 渋谷CLUB QUATTRO
昨日が今年の「ライヴ納め」だったはずが、急遽お誘いを頂いて「大忘年会」に参加することに。開場時間を若干過ぎて到着したらかなり混んでいる。クアトロは久し振りだが、ここは場所によってはステージがエラク観にくいが、幸いPAやや右前を確保して開演を待つ。ビールをお代わりしたくても場所がなくなってしまうので我慢。それにしても妙な客入れBGMが続く。

19時過ぎに、岡田氏の LIFE GOES ON の「東京ぬけ道ガール」のPVが流れ、そのままライヴがスタート。前面にずらりと並ぶアコーディオンが圧巻だ。ヤン坊マー坊のポルカには参った。何というセンスなのか。徳武氏のギターが流石に光る。

続いてかしぶち氏が登場してのトーク・コーナー。演奏しないと聞いて身体の具合が悪いのかと思いきや新作が忙しくて準備ができてなかったと。

武川さんは大島さんと登場。武川さんの絶妙なヴァイオリンとトランペットの味付けでお馴染みの「流星」「赤ゆら」「イラヨイ月夜浜」を披露。考えたら大島さんの唄をインドアで聴くのは初めてなので少し違和感がある。やっぱりゆっくり座って聴くのが良いな。

続いて政風会の登場。自ら"アシッド・グラム・フォーク"なる命名をしていたが、ニール・ヤング的なアコギ・サウンドが絶妙。是非ともアルバムを聴いてみよう。

そして良明氏の Scrap Unplugged なるユニット。いつもよりも爆音ではないとのことだが、超絶業師のスリー・ピース・バンドは圧巻だった。こちらは自ら、ジム・ホールがロバート・フリップを演る感じと言っていたが、ジャズ・マナーを下敷きにファンクネスたっぷりのパフォーマンスは凄い迫力。「向島の子守歌」のギターは流石だった。そうそう、クリムゾンのカヴァー「Red」もあった。クリムゾンも揃えるかと頭をよぎる。

そしてソロ・コーナーの最後は慶一 with あがた。初めて出会った頃のサウンドを再現するということで、情けない男の唄を唄う。そして、スペシャル・ゲストとして緒川たまきが登場。一時NHKで良く見ていてファンだったが、久し振りでも昔と変わらずに可愛いらしかった。そして「赤色エレジー」を唄うのだが、結構声が低いのでびっくりした。オヤジ2名もご満悦な様子。最後は「東京節」でクローズ。

しかし、ここまで聴いてきて、ホント個々のソロ・ワークの幅の広さに驚く。これだけ振幅があるメンバーがひとつのバンドをやってるわけだから懐が深いわけだ。

セット・チェンジの間、シネマの松尾氏、一色氏の"漫才コンビ"が登場。面白過ぎ。あの間の悪さが堪らない。

そしていよいよライダーズ本隊の登場。最初は「ど〜よ」だ。今日は全体的に音が凄く良い。この曲は何度かライヴで聴いているが音圧を楽しめたのは始めてかも。その後はオールド・ファン向けというわけではないのだろうが、比較的初期の作品群が続く。「ウスクダラ」は秀逸だった。良明のピック・サーヴィスもゲット!
セット・リストはこんな感じか。「果実味を残せ!Vieilles Vignesってど〜よ!」「ウスクダラ」「Beep Beep Be オーライ」「Love Me Tonight」「ヤッホーヤッホーナンマイダ」「さよならは夜明けの夢に」
時計を見れば10時40分。開場入りしてから4時間以上のスタンディングは流石に足にきた。翌日具合が悪かった人も多かったんじゃないかな。盟友ギャルソンはダウンしたみたいだし。それにしても今年の締め括りとしては贅沢なライヴでした。
武川さん、どうもありがとうございました。
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KENI井上 “Guitar Oasis” 発売ライブ @ Stoves


ケニーさんの実に31年ぶりというホントに久し振りのソロ・アルバムがリリースされたことは、ち〜旦さんのエントリーで知ったのだが、本日はクリスマスということで、横浜の「Stoves」でスペシャルなライヴが用意されていた。



まず、前半は木下弦二と佐藤克彦のコラボレーション。先週末、東中野の「驢馬駱駝」で聴いた東京ローカル・ホンクのアクースティック・セットは大いに感激したのだが、今回ギターとスティールのみで演奏されるホンクの楽曲は歌自体の素の姿が更にあらわになった。やはり弦二君が紡ぎ出す楽曲の素晴らしさは何と言ったら良いのだろうか、ホントに心の琴線に触れる。更に、お二人の風体がそうさせたのか、一瞬、ジャクスン・ブラウンとディヴィッド・リンドレイを彷彿とさせる瞬間もあり思わずニヤリと。その後、クニオさんとアラケンさんのリズム隊も加わり、たっぷりと1時間のパフォーマンスを披露してくれた。ちなみに、夕焼け楽団の「らくだブルース」のカヴァーを再度聴くこともできたのは嬉しい。次作でワンポイントとして収録するというのは如何。



後半はケニーさんの登場。Kathie & Keni with 井ノ浦英雄 featuring 佐藤克彦 という面子だ。ケニーさんのライヴは何度か観ているが、相変わらずの脱力MCで何ともほのぼのとした雰囲気が漂う。基本的にはウクレレをフィーチャーしているので比較的ハワイアン・テイストが強かったが、新作「Guitar Oasis」からの数曲は結構レゲエ度が高かったかな。やはり長いキャリアから醸しだされる滋味なサウンドに心が穏やかになる。



そして、再度ホンクが登場し「遠い願い」を披露。夕焼け+ホンクのコラボレーションとは何と贅沢な瞬間である。更にお約束の「ちばらやーさい」ではカチャーシーを踊るファンの姿も。そう言えば前半のホンクのセットでは喜納昌吉の曲も数曲カヴァーしていたね。

ところで、このお店は以前食事をしに来た事があるがライヴを観るのは今回が初めて。サムズ・アップ直系のお店だけあって食事はヴォリュームがあるし、店員さんも気持ちが良く、とても素敵なクリスマス・イヴェントだった。
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東京ローカル・ホンク @ 驢馬駱駝
東中野駅前の9階建ビルの最上階にある不思議な空間「驢馬駱駝」に行ってきた。「ろまらくだ」と読む。周りには高いビルがなくこのビルだけが天空を突くように建っている。天井にはパオが設置され、大きな窓からは新宿の夜景が見事に映り何とも不思議で贅沢な空間なのだ。
無垢板貼りのフラットなスペースの真ん中にステージが据えられ、その前には綺麗な絨毯が敷かれ座って観る事もできるし、周囲の椅子やソファーから観ることもできるというレイアウトだ。これが非常にアットホームな雰囲気があって気持ちが良い。ホント面白い場所があるもんだ。


バー・カウンターからは夜景が望めるミラクルなスポット



さて、ライヴは場所柄もあり、とてもリラックスした感じで「東崎」のカヴァーから始まった。冒頭でこの曲をセレクトすることが多いが、是非次のアルバムでは完成形で聴かせて欲しいところ。続いて緩い感じで「いつもいっしょ」。いつもながらのハーモニーがイイ感じだ。セットリストは「生きものについて」を中心に全アルバムから万遍なくセレクトされた。個人的には「伊豆半島」をライヴで初めて聴かせてもらった。他に新曲として「拡声器」を披露。
途中のインターミッションでは、何と(!)夕焼け楽団の「らくだブルース」をカヴァーするというサプライズも。成る程、このお店にちなんでのカヴァーということか。



今回は事前のインフォメーション通り、アクースティック・セットのコーナーもありアラケンさんがウッドベースに持ち替えてアンプラグドなサウンドも楽しむことができた。特に「遠い願い」では最も初期のプリミティヴな感じのヴァージョンを聴かせてくれた。この曲は何回もライヴで聴かせてもらっているが、今回のこのヴァージョンはホント良かったなぁ。

ホンクのライヴは毎回暖かい気持ちにさせてくれる。決して新しいサウンドでも何でもないのだが、ハーモニーの妙が心の襞に染み込んでくる。オヤジ・ロック・バンドなのに老成しているわけでもなく、新人バンドみたいな新鮮さを持ち合わせているのが不思議なんだな。最近はライヴ活動を熱心に行っているので来年も通うことになりそう。まずは新春の川崎かロースカかな。
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ソウル・フラワー・ユニオン @ 恵比寿リキッドルーム
昨年に続き、恒例の「年末ソウルフラワー祭」に参加してきた。今年も数多ライヴに通ったが、改めて数えてみると全部で26本。その締め括りとしては申し分ないセレクトだろう。リキッドルームに通うのもROVO、DTB、SFU(我ながら、なかなかナイスなセレクトだ)と直近3連荘だ。
19時過ぎに始まったギグの1曲目は「ラヴィエベル 〜人生は素晴らしい!」。タイトル通り人生をポジティヴに歌い上げた賛歌だが冒頭からの盛り上げには最高の選曲である。開演前に友人とお約束の「泡盛を夢で割って」呑んできたので一気にヴォルテージがあがる。「松葉杖の男」はここ最近のセットリストの常連だが、グっと落としたリディムのアレンジもほぼ完成された感があった。そして「極東戦線異常なし!?」は、"その戦争を止めさせろ〜"のリリックが力強く響く。こんなにも直接的な反戦歌をボクは知らない。メッセージが確りと伝わりピース・サインとともに観客が一体となった時、目頭が熱くなる瞬間がある。更に「そら」や「荒れ地にて」といった朗々と歌い上げる中川節。ある意味ドメスティックすぎるメロディだが琴線を擽る名曲である。
アンコールは勿論「満月の夕」だ。やはりこの曲を聴かないと収まりがつかない。今回はエンディングのコーラス部分をエクステンドしたこともあり、ステージと観客が一体となっていた。ボクも思わず「ラララ」を唱和したのだが、改めて言うまでもないが曲の良さを再確認した。ここで一旦退いたメムバーだが、長いアンコール・コールで再度登場し「海行かば 山行かば 踊るかばね」で終演となった。

中川が風邪気味だったこともあり、全体的に若干ヴォーカルが荒れ気味だったことは少し残念だった。昨年の「年末祭」は3時間近くのギグをこなした事を考えると体調も芳しくなかったのか。とは言え、不足感は全くなく今年の締め括りとして気持ち良いライヴであった。
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The Derek Trucks Band @ 恵比寿リキッドルーム
一昨日に続いて恵比寿リキッドルームへ行って来た。彼らを初めて観たのは、2004年のジャパン・ブルーズ・カーニヴァルだったが、当時はこちらが期待をし過ぎたのか、デレックのギターは印象に残ったのだが、バンドとしてはまだ青い印象があったことは確かP&Lの前身でレヴューした気がする。その後、2006年にはクラプトン・バンドに帯同して来日し、一気に一般的な認知度が上がったわけだが、当然サポート・メンバーなこともありデレックのサワリを聴いただけということで何となく欲求不満が残った。そして今回が3度目の来日。当初予定の東京公演が徐々に売れていき、最終的にソールド・アウトになるという一番良いパターン。しかも追加公演はあっという間に売り切れという状況で、まさに満を持した旬のタイミングと言える。個人的にも本格的なライヴ参加と相成った。

会場は流石に超満員で、係員が観客をとにかく押し込めるといった状態だ。客層はオヤジ率が高く、ネルシャツを着た往年のアメリカン・ロック・ファンが多いと見た。スーツ姿は少なかったかな。ボクは左側の一段高くなったところで、会場を俯瞰しながらステージが観れるというベスト・ポジションを確保。しっかりと観せてもらいました。開演時間を10分ほど過ぎてゆっくりとメムバーが登場。ドラムスとパーカッションはアフリカ風衣装、デレックは何と名盤「Hoodoo Man Blues」のジャケTシャツを着ている。全員イイ感じの笑顔でなかなか渋い。そして1曲目からいきなりブルーズでスライドを弾きまくるという展開だ。ここで観客のヴォルテージは一気に上がり、完全に掴まれてしまう。

デレックはお約束のSGを抱え、ほぼ全体を通してこのギターを使用していた。ピックは一切使わずに指で色々なアクセントをつけて奏でる。えらく伸びる音色で久し振りにギターの技巧に耳を奪われるという演奏だ。CDを聴くとブルーズを基本としながらも多様な音楽を吸収していることがわかるが、アルバム全体を通すと少しやりたいことが多すぎるのかなといった印象がなきにしもあらずだったが、ライヴではそのようなことは微塵も感じさせない。多様性が良いアクセントとなり、ブルーズが前面に出ていながらも変化に富んだ素晴らしい演奏になっているのだ。「Maki Mandni」のようなカッワリーという異質の音楽ですら見事なブルーズとなっているし、もっともブルーズからは遠いと思われるエヴァーグリーン「My Favorite Things」での見事なまでのジャズ・インプロなどでは演奏力を見せ付けてくれた。アンコールではトゥーサンの「Get Out Of My Life Woman」を披露。これは最近のセットリストの定番のようだがコフィのハモンドが渋く、ヴォーカルのマイクも滋味がある。帰り道にずっと諳んじてしまいました。

9時過ぎの終演ということで、2時間弱と若干短めかなと思われるギグだったが、とにかく会場の雰囲気もスゴク良かったし、熱気がすごかった。こんな感じの「ロック」コンサートって久し振りだな。もしかしたら今年のベストのひとつかもしれないね。

追記:ちなみに、バラカン氏、健太郎氏をお見かけしました。
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ROVO TOUR 2007 @ 恵比寿リキッドルーム
日比谷のMDT以来、今年2度目のROVO。(失礼しました。今年は2回目だったわ。何だか最近日付の感覚がおかしくてね。)
会場はこれまた恒例の恵比寿リキッドルームだ。ここは普通のライヴ・ハウスだけれども音響がしっかりしているのでなかなか良い。

  • GOTH-TRAD×MUROCHIN from WRENCH
    オープニングの彼らは初見。それぞれ独自の活動を行っているようだが、このユニットは強烈だった。電子音による超重量級の低音とダビーなドラムスが織り成す音場はライヴならではの音圧で圧巻。

  • ROVO
    朝霧で初めて彼らに接してからは比較的こまめにライヴをチェックしてきているが、いつ聴いても彼らの力量には圧倒される。しかも毎回テーマがあるかのように、少しずつ変化しており、微妙に全体の印象が異なる。特に今回は狭い空間で聴いたからなのか、従来より複雑に絡み合う様が見て取れ、その中に既知のフレーズが織り込まれているような印象が強かった。典型的な「上げて上げてストンと落とす」ような分かりやすい展開が少なかったようにも感じたのだが、実は個人的には途中から何となく集中力を欠いてしまい少し朦朧としてしまった。勿論これはボクの体調管理が良くなかったことに起因するわけだが。やっぱりROVOは野外の星空のもとで聴いた方が気持ちが良い気がするな。
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Amy Hanaiali'i @ 横浜BLITZ
エイミー・ハナイアリイ。彼女のことは全く知らなかったが、何でもグラミー賞に何度かノミネートされているハワイアン・コンテンポラリー・ミュージック界のディーヴァらしい。ボクの中でハワイ音楽というのは基本的にはスラック・キー・ギターの奏でるトラディショナルなサウンドなので、この「コンテンポラリ」というジャンルだと若干守備範囲から外れてしまうのだ。

今回はハワイに大変に造詣が深い、かつての同僚、Mr.Peter(現在、DEWEY ISLANDS 社主) のご招待。会場の横浜BLITZはスタンディングかと思いきや椅子が並べてあり、見た目はほぼ満席だ。ただ椅子がなかったら若干寂しい入りだったかな。今夏にはブルーノートでもライヴを行なったとのことで、インターバルが短すぎたのか。客層としては比較的落ち着いた年齢層だった。

冒頭、ステージ上のスクリーンにはトラディショナルなハワイの風景、風俗が映し出され、成る程、コンテンポラリーとは言えどもしっかりとハワイアン・スピリットを引き継いでいるのだなという演出に好感度が上がる。ハワイ語で歌われる曲もトラッド風ながらイイ具合にコンテンポラリでなかなか質が高く、何より彼女の歌は声量があり非常に上手い歌手だなと感心した。思えばハワイ音楽の女性歌手というとサンディしか知らなかったので、タイプの違いが興味深い。バックのバンドも的確なサポートでスラック・キーのギター・インストも披露するなど結構しっかりとしている。また、全体を通して要所でフラを担当するダンサーが登場し、美しい踊りを披露してくれたのも視覚的に嬉しかった。ただ、中盤で「枯葉」「Route 66」といったナムバーをスタンダード・ジャズ・マナーで歌い上げ、更に今冬にリリースされるというクリスマス・ソング集からも数曲披露したのだが、正直少し違和感を感じたのも事実。確かに歌が上手いので悪くはないのだが、あくまでもポピュラー・テイストなのだ。(スミマセン)。同じカヴァーでも、もう少し別の味付けがあっても良いような気がするのだが。まあ、これはあくまでも趣味の話なので仕方がないかな。
勿論、彼女の丁寧な歌やマナーは大変に魅力的だったので気持ちの良いライヴではありました。Thanx Mr.Peter! 多謝。
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